回答1 NK倶楽部 さん 人事考課制度を構築する上で、最も大切なことは「どのような人材を求めるか」という視点です。 具体的には、組織の共通目的である理念を実現するためにはどのような人材を 必要としているかを考えていくことになります。 そこで考えなければならないのは、看護師長と看護主任・一般の看護師で求める人材像は同様かと いう視点です。 当然、各階層によって求める人材の要件は変わってくるのが一般的です。そこで、人事管理上、職員をその能力や職務、役割などによって区分し、 業務遂行する上での責任・権限、さらには処遇決定の根拠となる制度である「等級制度」を整備することが重要です。 その上で、定められた等級定義が実情に基づいて設定されているのかを確認することをお勧めします。 その後、医療機関、介護事業所において求める評価の着眼点は大きく4つに分類されます。 ①能力:技術面を重視する評価 【内容】 職務調査を通じて職務内容と期待される行動を洗い出し、その等級におけるレベルで遂行できるかどうかを評価する ②プロセス:意欲・態度・能力の行動の発揮度合いを重視する評価 【内容】 社会人、組織人、福祉人として期待される要素について、成績優秀者の思考・行動特性を基準とした評価基準を設定し、 その行動レベルを評価する ③成果:実績や成果測定のための評価 【内容】 期首に上司との面接で合意した目標について、その達成度を期末に評価する また、法人の業績に貢献する業績指標を設定し、期初に目標値を立てその達成度を期末に評価する ④影響:周囲にどのような影響を与えているのか、自己を知るための評価 【内容】 上司、部下、同僚、他部門・他職種、外部者(利用者・取引先)等、360度多面的に評価する 上記の4つの着眼点を全階層に適用する必要はありません。各等級に記載されている定義(求める人材像)に基づいて 必要な着眼点を取捨選択することが大切です。 その際、経営者がトップダウンで決定していくよりも部門長、所属長といった考課者になる役職者も一部巻き込みながら 検討していくことをお勧めします。 結局、人事考課制度の成否を決定づけるのは考課者の制度理解によるところが多いからです。 回答日:2015/04/14 0
人事考課制度を構築する上で、最も大切なことは「どのような人材を求めるか」という視点です。
具体的には、組織の共通目的である理念を実現するためにはどのような人材を
必要としているかを考えていくことになります。
そこで考えなければならないのは、看護師長と看護主任・一般の看護師で求める人材像は同様かと
いう視点です。
当然、各階層によって求める人材の要件は変わってくるのが一般的です。そこで、人事管理上、職員をその能力や職務、役割などによって区分し、
業務遂行する上での責任・権限、さらには処遇決定の根拠となる制度である「等級制度」を整備することが重要です。
その上で、定められた等級定義が実情に基づいて設定されているのかを確認することをお勧めします。
その後、医療機関、介護事業所において求める評価の着眼点は大きく4つに分類されます。
①能力:技術面を重視する評価
【内容】
職務調査を通じて職務内容と期待される行動を洗い出し、その等級におけるレベルで遂行できるかどうかを評価する
②プロセス:意欲・態度・能力の行動の発揮度合いを重視する評価
【内容】
社会人、組織人、福祉人として期待される要素について、成績優秀者の思考・行動特性を基準とした評価基準を設定し、
その行動レベルを評価する
③成果:実績や成果測定のための評価
【内容】
期首に上司との面接で合意した目標について、その達成度を期末に評価する
また、法人の業績に貢献する業績指標を設定し、期初に目標値を立てその達成度を期末に評価する
④影響:周囲にどのような影響を与えているのか、自己を知るための評価
【内容】
上司、部下、同僚、他部門・他職種、外部者(利用者・取引先)等、360度多面的に評価する
上記の4つの着眼点を全階層に適用する必要はありません。各等級に記載されている定義(求める人材像)に基づいて
必要な着眼点を取捨選択することが大切です。
その際、経営者がトップダウンで決定していくよりも部門長、所属長といった考課者になる役職者も一部巻き込みながら
検討していくことをお勧めします。
結局、人事考課制度の成否を決定づけるのは考課者の制度理解によるところが多いからです。