在宅医療を始めるまでの準備としては、まず訪問診療できる体制を整えること、そして、訪問診療の報酬体系を把握されることです。
訪問診療は、患者さんの同意を得てあらかじめ医師が立てた訪問計画に基づいて患家に出向くものであり、この訪問計画に基づくという点で、往診とは大きく異なります。
このため「在宅患者さんの同意書」と「在宅療養計画書」が書面として必要となります。
また、訪問先で物品が不足し処置等ができないケースを避けるためにも、訪問診療時に必要な物品のチェックリストを作成する、訪問診療専用の鞄を用意するなどの準備が望ましいでしょう。
更に診療報酬請求に際して、厚生局への届出が必要な項目もあるため、在宅医療にかかる診療報酬を把握したうえでの届出準備も重要です。
なお、訪問診療は原則半径16㎞以内で行うことと定められています。