すでに未来の80％は、スケジュールが決まっているのでは？
毎年、目標と節目を持って経営していくということは、経営資源をどう使っていくか、ということです。お金の使い方、人の使い方、専門分野の深め方など、いろいろな視点がありますが、中でも「時間の使い方」が最も重要なテーマでしょう。 例えばこの先10年（3,650日）を考えた時、先生にはどれだけ「自由な時間」があるでしょうか。手元のカレンダーは埋まっていなくても、3,650日のうち80％なり90％は、実はすでに何をしなければならないのか、決まっているものです。 毎年繰り返される年間行事や、何年かに一度の特別な記念行事、診察時間、毎月・毎週・毎日繰り返される診療所のオペレーション、家庭でのイベントなど、標準カレンダーに埋め込んでいくと、残る余白はほとんどないことに気づくものです。 目標と節目を持って経営していくということは、先行管理していくということです。目の前の業務は、緊急かもしれませんが、重要ではないかもしれません。まずは、カレンダーの余白をはっきりさせ、何を重要と位置付けるのか、時間をどう使うのか、時間をどう増やしていくのか、ということを考えれば、忙しい中でも節目を積み重ねていく経営が組み立てていけるのではないでしょうか。