「名医は人の人生そのものを変える。」
「人生の三冠王は、関心・感動・感謝」という言葉があります。関心を持つことで感動が生まれ、感動で心が動けば、感謝の念が生まれる、というものです。 弊社創業者の菱村和彦が感動した事例を、ご紹介します。 ある病院で、創業者がいつもの精密検査を受けたときの話です。担当したのは三十代半ばのドクター。「仕事の関係でアルコールを口にせざるを得ないことがある」ことに対して、検査後、ドクターから「感謝する人生」について語られたと言います。 「菱村さん、人生どれだけ頑張っても、一生で飲めるお酒の量は限られています。琵琶湖にお酒を注いでそれを全て飲み干そうと思っても、そんなことは出来ません。今日、お酒を楽しんだら、もう１杯飲もうと思ってもそれは翌日に回して、翌日楽しむ。翌日楽しんだら、ああ、今日もお酒を楽しめたと感謝して、残りの楽しみはさらに翌日に回す。そのようにして、人生に感謝しながら、楽しく長生きしましょうよ。」 まさか外科のドクターからそのようなことを諭されるとは思っていなかった菱村は、びっくりしたそうです。 連れ添いの夫人は、その通りだ、と後ろで拍手。 いろいろな話の後、ドクターは最後に付け加えました。 「私のような若造が、そのようなご無礼を申し上げて、大変失礼しました。」 後に聞くと、このドクターは脳神経外科の名医で、救急患者に備えて病院の近くでアパート住まい。いつでも携帯電話が鳴るように待機されていると言います。 「ドクターが人生について語るとは！」菱村はこのドクターに感動し、それからは、社内の懇親会・パーティ等の席ではアルコールは一切口にしないと明言したと言います。 このような感動は、もしかするとこのドクターに限ったことではないのかも知れません。しかし、「名医は人の人生そのものを変える。」そのことに、私たちは感動と感謝を感じないわけにはいきません。