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経営相談Q&A

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解決済み

カテゴリ:病医院運営マーケティング

投稿者:ユーザー さん

大規模開発の一等地での開業のはずが、周囲は工事中。

ある業者さんの紹介で、駅前一帯の大規模な開発計画の、しかも一等地の商業施設で開業することができました。全てのフロアに様々なテナントが入り、近隣には複数の高層マンションを建築。 仲介業者の担当者は、仕事が早く、感じのいい人でした。 「ビル内に診療所があることをアピールして、入居者を募集します。」 「それは、いいね!」 「フロアは駅から直結。開発後は人の流れが大きく変わり、相当な集患が見込まれます。」 「それも、いいね!」 家賃は高額ですが、私は思い切って契約しました。 しかし、いざ開業してみて愕然としました。 あたり一面、開発中で、商業ビルだけがポツンとオープン。通行人もまばらで、外から見るとまだ開発途上にさえ見えます。テナントはスカスカ。施設への集客は思わしくありません。当然、クリニックフロアがあることさえ、認識されていないのです。 私は怒って仲介業者に電話を入れましたが、逆に担当者のほうが驚いてしまいました。 「先生、このような開発物件は開発が進む中で、交通量も認知度もアップしていきます。ご安心下さい、開発はご説明どおり、順調に進んでいます。」 しかし、それでは遅いのです。仲介業者に特別の見直しを強く要請していますが、難しそうな反応です。私も内心では、自分が甘かったことは認めざるを得ません。 開発後は、確かに集客は見込まれるのだと思います。しかし、それまでの間、自分の医院は自分で守らなければなりません。 同様のシチュエーションで、何とか活路を見出された先達の事例があれば、教えて頂けないでしょうか。

質問日:2010-09-15
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回答1
NK倶楽部 さん ベストアンサー

団地に積極的にアピールした先達の事例があります。
大規模な開発計画の中でのテナント開業は、開業後にどうなるか保障はありません。ご質問のように思わぬ事態に陥ることがあります。 しかし、すでに開業してしまった以上は、開発が完了するまでの間、自力で努力する必要があります。商業地であっても住宅地であっても、このことに変わりはないでしょう。 同様のケースで、創業期を無事切り抜けられたA院長の事例をご紹介します。 A院長は、商業施設内の5階、クリニックフロアに開業しました。近隣は開発途上で、地域住民への認知度がなかなか上がらず、患者数は計画の3分の1にも達しません。施設内に横断幕を張るなど、少しでも存在をアピールしようとしましたが、施設そのものの集客が伸び悩んでおり、思うような効果が出ないのです。 院長は後悔しました。施設の広告に頼り切って、開業当初の告知活動はほとんど行っていなかったのです。今さら「クリニックがオープンしました」という告知はできないでしょう。 どのような打ち出し方をすれば、認知してもらえるか、会計事務所などと検討を重ねました。その結果、地域ではまだ競合の少なかった「往診」を前面に出すことにしたのです。 「当院は往診します」というチラシが刷り上り、患者や知人に手渡しで、団地を中心に配布を行いました。地道な取り組みでしたが、手応えはありました。感染症の時期に重なったことも幸いしたのか、新しい医院であるということで患者数は確実に増えていったのです。 チラシ配りだけではなく、派手な色の往診専用の車を購入し、クリニック名をペイントして街中を走りました。団地の駐車場に止めていると、近所の方の目にも留まったようで、クリニックのスタッフからは「動く広告塔」と呼ばれています。 地域へのアピールの仕方は奇抜である必要はありません。しかし、型にはまった内容では、伝わらないかも知れません。 ほんの少しの工夫を加えることが、大きな差別化になるのではないでしょうか。

回答日:2010/09/15
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