現状の改善点と、将来の展望を具体化することでは。
決算書のポイントは、財政状態・経営成績・資金の流れの３点に大別されます。 自院だけ見ていると、毎年大きな変化はないように思えるかもしれませんが、他院と比べると、それぞれ特徴が驚くほどはっきり出てきます。 例えば、毎年安定して預金が増えていく診療所もあれば、返済を急ピッチで進めている診療所もあります。毎年改修や医療機器への投資をしている診療所もあれば、将来への退職積立を進めている診療所もあります。 これらは、事業ステージ（年齢）や、院長のスタンス（意識）、お金の使い方（習慣）などによって、大きな影響を受けます。単に数字の羅列と見るのではなく、その背景と繋ぎ合わせて、現在の改善点と将来への展望を具体化していくことが、決算書の重要な役割でしょう。