開設数の推移を見ると、下火になっていると読めるかもしれません。
厚生労働省の医療施設調査で、診療所の開設数が公表されています。その推移を追うと、次の通りとなっています。(2年刻みで拾っています) 一般診療所の開設数 平成21年10月~平成22年9月 4,632件(うち個人2,868件) 平成19年10月~平成20年9月 5,181件(うち個人3,308件) 平成17年10月~平成18年9月 4,805件(うち個人3,301件) 平成15年10月~平成16年9月 4,832件(うち個人3,344件) 歯科診療所の開設数 平成21年10月~平成22年9月 1,760件(うち個人1,486件) 平成19年10月~平成20年9月 2,116件(うち個人1,833件) 平成17年10月~平成18年9月 2,263件(うち個人1,926件) 平成15年10月~平成16年9月 2,420件(うち個人2,100件) 全体の開設数を見る限りでは、確かに一時期よりも少なくなっていると読めるかもしれません。 また閉院等を差し引いた、施設数の増減を見ても、 平成21年10月~平成22年9月 有床▲452件、無床 641件 平成19年10月~平成20年9月 有床▲899件、無床 450件 平成17年10月~平成18年9月 有床▲619件、無床1,786件 平成15年10月~平成16年9月 有床▲606件、無床1.607件 となっており、無床診療所の増加ペースは、以前よりも緩やかになっていると読めるでしょう。 ただ、これらはあくまでも全国の趨勢です。現在ご開業されている診療圏で、競合となる診療所がまだ増加する余地があるのかどうかについては、個別の検証事項になるでしょう。
人生観・職業観を託せるかどうか。
日本経営では、社長(当時)の藤澤が毎月の給与袋に手紙を入れているのですが、たびたび、教育の話が出てきます。優れた経営には、それを支える優れた教育が必ずあります。その事例を、分かりやすく紹介しているのです。 それらに共通しているのは、「相手に何を求めるのか」ではなく、「相手が何を求めているか」という視点が、まずあるということでしょう。つまり、ただ教えればよいのではなく、「人心の掌握」があるということです。 山あり谷ありの人生の中で、共に人生観・職業観を育て、仕事を通してそれを託せるものを創りこんでいくからこそ、お互いの信頼関係と成果とが生まれるのではないでしょうか。