地元住民でもあるスタッフが集客の要です。
いまや、開院前に、折り込みチラシやポスティングを行うのは当たり前になっている感があります。特に内覧会は、患者さんだけではなく健常者の方にも医院を見てもらう重要なイベントです。 Ｂ院長の事例をご紹介しましょう。 Ｂ院長は、内覧会は大切なイベントであると考えていました。地域住民にアピールするという意味だけではなく、「スタッフと取り組む最初のイベントだ」とおっしゃられていました。 そこで、内覧会の企画をコンサルタント任せにするのではなく、スタッフにも考えさせることにしました。 すると、採用した看護師が、「業者さん任せの機械的なポスティングでは捨てられてしまう」と意見を出してくれました。 この看護師は、近隣の巨大マンション群に住んでおり、マンションの居住者ともかなり親密に付き合いがありました。彼女の提案で、スタッフ全員でマンション 群に、小さい手書きのメモを付けたリーフレットをポスティングすることにしました。また、通りがかりの住人にも積極的に手渡ししました。 実際にどのように手渡しするのかについても、メンバーでいろいろ打ち合わせをしました。単にペーパーを渡すのではなく、相手に合わせて一声かける。足を止 めてくれれば、お子さんやご友人と一緒に来てもらえるよう、チラシを数枚渡してお願いする。そのようにして、口コミによる広がりも狙ったのです。 下町情緒があり、近所付き合いも多い地域でしたので、効果テキメンでした。内覧会には、１日で２２０人の方に来院いただけたのです。 地域で暮らしている方の力は、やはり凄いものがある。そう、教えられた事例でした。そして、自院のスタッフ自身が、地域住民でもあることを実感したとおっしゃっていました。