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経営相談Q&A

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解決済み

カテゴリ:経営計画

投稿者:ユーザー さん

息子は自己資金0ですが、開業できるでしょうか。

息子が物件を探し始めてから3年、ようやくめぼしい開業物件を見つけることができました。しかし、最近関わった開業コンサルタントからこう言われました。 「自己資金0で開業するのは、先生に向いていません。まずは、最低限の資金を貯めるまで、我慢されたほうがいいと思います。」 競合医院も少ない有望な物件だそうで、息子はかなり憤慨しました。 私が親しい業者担当者に相談すると、 「自己資金があっても無くても、リスクを負うことに変わりはありません。リースをうまく組み合わせれば、自己資金がほとんど無くても開業できますよ」 と言われました。 息子に、自己資金0でも開業すべきだと勧めるべきでしょうか。それとも、親として開業資金を貸してやるべきでしょうか。

質問日:2009-10-28
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回答1
NK倶楽部 さん ベストアンサー

収支分岐点への計画を、シビアに試算する必要があります。
自己資金0でも、ご指摘の通り、リースやローンを組み合わせて開業することは可能です。しかし、開業することと、事業が軌道乗ることは別です。息子さんに「事業をいつまでに軌道に乗せるか」、という視点があるかないかが、判断の材料になるのではないでしょうか。 先生はすでにご承知のとおり、自己資金0であれば、開業後の収支分岐売上(返済をした上で、資金の収支がトントンになる売上ライン)は高くなります。つまり、運転資金が枯渇しないうちに、早期に立ち上げる必要があります。 資金がほとんどない状態で開業され、見事に立ち上げられた先生もおられます。 そのような先生方には、概して次のような特徴があります。 (1)差別化できる専門性  他の医院とは差別化できる診療科や専門性があると、早期に立ち上げるための施策をいろいろ検討できます。 (2)強いマインド  診療所の休診時間には、往診や検診受託をするなど、自ら撃って出る強いマインドのある先生であれば、立ち上がりのイメージが涌きます。 (3)優良な立地と投資の抑制  ゆっくり認知してもらう余裕はありません。地域で患者さんがオーバーフローしているなど、有利な立地で開業する必要があります。また、当初は設備投資をかなり抑えて、我慢していただくことになるでしょう。  (4)自責の考え方  予想よりうまく行かないことはよくあります。そのときに、「○○さんが悪い」などと他責にされる先生ですと、その壁を乗り越えることは困難です。「自分が悪い」と捉えてすぐに改善・対策を打たれる先生が、成功されるでしょう。 これらの特徴は、開業資金の多寡に限らず、ご開業して成功し易いドクターの共通点と言えるかも知れません。 ちなみに、開業された先生方の自己資金は、一般的には1,000万円から1,500万円ほどです。リスクを負って開業されるか、それとも、資金確保や人脈作りをもうしばらく進めるべきか、冷静にご判断いただく必要があるでしょう。

回答日:2009/10/28
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