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経営相談Q&A

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解決済み

カテゴリ:経営計画

投稿者:ユーザー さん

IT化によって、競合医院と違うサービスを提供したいのですが。

数年前に開業した後輩ドクターが、最近導入した予約システムを見せてくれました。 彼は、こういうことが好きで、開業当初は電子カルテの導入に留めていたのですが、毎年予算を見ながら、少しずつIT化を進めてきたそうです。 当院もレセコンの買い替え時期が近づいており、この際、電子カルテにすべきだ、と薦められています。 毎年内装を少しずつ修繕するほうが、患者さんも飽きが来ない。それと同じように、毎年IT化を少しずつ進める方が、患者さんも口コミしてくれる、と彼は言います。 しかし、IT化を進めるとどんな診察スタイルになるのか、私はまだイメージが涌きません。競合医院と比べて違うサービスを、患者さんに提供することはできるのでしょうか。

質問日:2010-11-23
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回答1
NK倶楽部 さん ベストアンサー

患者は一度ITの便利を知ると、アナログの不便さが分かるかも。
診療所のIT化は、特に新規開業の先生方を中心に進んでいるように見受けられます。ITを活用することで、診察室での先生の診療スタイルはもちろんのこと、予約の仕方や待合室の風景まで、大きく変化する場合があります。 診療科目によってスタイルが異なりますので、今回は一般的な内科診療所をイメージして、IT化を進めたときにどのようなスタイルになるのか、ご説明しましょう。 診療所の、IT化に関連する製品としては、主なもので、「レセコン」、「電子カルテ」、「画像ファイリングシステム」、「予約システム」「待ち順番表示システム」、「診察券発行機」などが挙げられます。 これらを導入すると、例えば次のような変化が見られます。 (1)待合室/受付周辺 ・患者さんが、いつでも診察の予約ができる。 ・患者さんの自宅や外出先から、自分の予約順番を確認できる。 ・銀行のように、あと何人後に自分が呼ばれるかが分かるようになる。 ・リライトカードを使えば、次回の診察予約日時を診察券に印字できる。 ・オーダー情報がレセコンに送られ、受付での入力作業がほとんど無くなるので、会計待ちの時間が減少する。 (2)診察室 ・受付での事務スタッフの作業が効率化し、患者様との対応に余裕ができる。 ・紙カルテが増えることがないため、受付やカルテ庫にある棚を有効に利用できる。 ・過去のカルテや検査画像をモニターに表示できるので、患者さんにより詳しい説明ができる。 ・説明した検査画像や検査結果を、プリントアウトして患者さんに渡せる。 ・外注検査の結果は、オンラインやフロッピーなどを利用することで、簡単にそれぞれの患者さんのカルテへ記録することができる。 ・医師の指示内容は処置室等でプリントアウトできるので、指示せんを書く必要がなくなる。また、処方箋・紹介状が簡単に作成できる。 ・レントゲンフィルムは、すべてデータとしてデジタル管理するので、フイルムの保管場所がなくせる。 ・レントゲンフィルムをデジタル化すれば、暗室が必要なくなるため、空いたスペースを有効活用できる。 ・現像処理時に発生する、廃液処理などの面倒な作業をなくすことができる。 ・診察室で、患者さんに当日の会計金額の説明ができる。 このように、先進的なクリニックでは、電子カルテを中心として、画像ファイリングシステム、診療予約システムなどのITシステムを活用した診察が実現しています。今後、この流れが加速して、一般のクリニックにも広がるでしょう。 ライバル医院の状況などを見ながら、自院のIT化をいつまでに、どこまで進めるのが効果的か、計画を組まれるとよいのではないでしょうか。 ※メディプラザでは、実際に電子カルテなどのIT製品をご覧いただけます。

回答日:2010/11/23
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