MMI医業経営情報サービス
中小病院の統合・集約化
筆者は最近、人口減少と高齢化が著しく進行する地方都市の医療施設や、地域医療の実態を取材する機会が多い。医療現場を探ってみると、厚生労働省や日本医師会等の公的なデータだけでは見えてこない「真実」が、浮かび上がってくることが少なくない。 ・・・続きを見る
介護サービス事業の新機軸
2009年の介護報酬改定では、介護職員の処遇改善をテーマに、+3%の介護報酬改定が行われた。しかし、報酬単価の見直しが地域区分、サービスごとに実施されたことにより、事業所ごとに大きな格差が生まれ、“勝ち組・負け組”の二極分化が顕著になってきた。 ・・・続きを見る
ここまで来た医療とニューメディア
インターネットの普及によって、医療機関の情報提供やネットワーク化、患者の支援システム等は、ここ10年程の間に大きな進化を遂げてきた。こうした動向を踏まえて、筆者が取材した医療施設における、ニューメディア活用の最新事例をいくつか紹介したい。 ・・・続きを見る
公的病院の民営化
総務省は今年4月、「公立病院改革プラン策定状況等の調査結果」を発表した。同調査によると公的病院改革プラン策定病院数は928施設だが、そのうち平成20年度に経常収支が黒字の病院は275施設であることが分かった。 ・・・続きを見る
開放型病床の現在
診療所の医師が病院に赴き共同診療を行う開放型病床の制度は、1978年に開始され既に32年が経過した。地域の開業医との契約・雇用関係に関しても、病院と診療所間の意識ギャップが少なからず存在するようだ。 ・・・続きを見る
糖尿病の診断基準変更でどう変る? 糖尿病患者のマーケット
今年5月に開催された日本糖尿病学会で、糖尿病診断基準に関する調査検討委員会の委員長より、糖尿病の新しい診断基準値が発表されたことに注目が集まっている。これまでの診断基準では「HbA1c」6.5%が基準とされてきたが、2010年7月1日以降は6.1%に改訂され、今後、この数字が糖尿病診断の測定に活用されることになる。この診断基準値の改訂が医療機関、特に診療所の経営にどのような影響をもたらすのかに関しては、非常に興味深いものがある。 ・・・続きを見る
病院独自の会議の工夫あれこれ
(株)レイク〔現GEコンシューマー・ファイナンス(株)〕が、数年前に実施したサラリーマン対象のアンケート調査『サラリーマンと会議』では、一般社員と管理職との意識格差が歴然としていた。例えば「会議の中身は有意義か?」との問いかけに対して、管理職の46.2%が「殆どの会議が有意義」と答えたのに比して一般社員は27.1%に過ぎず、一般社員の32.0%が「半分程度の会議が無意義」、27.6%が「3分の1の会議が無意義」と回答。さらに「殆どの会議が無意義」と回答した割合も11.6%(管理職は2.2%)に達していた。 ・・・続きを見る
2010年度診療報酬改定にこめられたメッセージ(下)
「2010年度診療報酬改定」の診療所に関する新機軸について触れたい。民主党政権は入院の引き上げ財源に4400億円を配分したが、外来は400億円に留まっている。今回の改定が、病院と比較して「外来がメインの診療所には非常に厳しい」改定と言われる所以だ。 ・・・続きを見る
2010年度診療報酬改定にこめられたメッセージ(上)
中医協が2月12日に開催され、2010年度診療報酬改定を答申した。次回改定の告示は3月中旬に予定され、今年4月に実施される診療報酬改定の全貌がほぼ明らかになった。周知のように今回は10年ぶりのプラス改定(全体で+0.19%)。外来の約400億円に対して急性期入院医療に約4000億円の予算が重点配分され、医科全体の+1.74%のうち、入院+3.03%、外来+0.31%と明らかに「急性期病院に手厚く、無床診療所に厳しい」内容となっている。 ・・・続きを見る
トップの実行力・職員の熱意で病院が大きく"CHANGE"1
昨年度は2006年・過去最大の診療報酬マイナス改定(-3.16%)がボディブローのように効き始め、医療法人倒産件数は過去10年間で最多の数字を更新した。筆者は民間医療機関の院長(医療法人の理事長)にお目にかかる機会が多いが、厳しい医療経営環境もあってか、「医療費抑制政策が続いて経営が苦しい」、「良いスタッフがいない」、「事務長にリーダーシップがないから組織が停滞する」等の嘆息がよく聞かれる。ただ実際には病院長(理事長)の周囲よりも、病院長自体に原因があって、経営が沈滞していると思われる医療機関も少なくない。 ・・・続きを見る